転職を考えた時に感じるのはどのような感情でしょうか。
新しい環境への期待よりも、「今までと違う環境で仕事が上手くできるか」「新たな人間関係が上手く築けるか」という不安の方が大きいと、なかなか行動に移せないと思います。
しかし、転職をしたいと考えたのは、それなりの理由があったはずです。
後になってチャンスを逃したと悔やまないためにも、その時の気持ちを無視せずに不安の原因を探ってみてはいかがでしょうか。
仕事を辞めたいと思った時には
自分を労わってみる
仕事を辞めたいという気持ちは、誰もが持ちながら働いているものだと思いますか?

もしも、「みんな我慢して働いているから自分も頑張らなくては」と思い詰めているのなら、少し肩の力を抜くことをおすすめします。
仕事は誰かが代わりにできますが、あなた自身には代わりはないのですから。
辞めたいと思ったまま仕事を続けることは、仕事に対するモチベーションを低下させて、能率にも影響を与えてしまいます。
休んでリフレッシュしたり、人と話して気持ちを整理しましょう。
自分の機嫌を自分でとってあげることで、仕事のパフォーマンスも上がりますし、余裕があると人間関係にも良好に作用します。
期間を決めて試練を乗り越えてみる
仕事の辛さにも種類があると思います。
辛かったり、ブラックな職場はすぐにやめた方がいいという論調もありますが、短すぎる在職期間が転職の際にネックになることがあるのも事実です。

3か月しかたってないけど、もう仕事が辛い…
でも、あまりすぐ辞めると堪え性がないと思われるかも
もし次のような点で転職を考えているなら、少しの間の試練として立ち向かってみるのもありかと思います。
もちろん、自分の体調を考慮した上で、ですが。
1.長時間労働ーを乗り越える
仕事量が多く長時間労働になる場合、必然的に短時間で効率よく仕事をするスキルや、マルチタスク能力が高まります。
このスキルを身に着けておくと、通常の量の仕事が楽に感じるようになります。あまり極めると社畜モードに突入してしまいかねないので注意が必要です。
2.人間関係が悪いー円滑にする技術を身につける
職場の人間関係に問題があると、出勤さえも憂鬱ですよね。
人あたりがきつい、すぐに怒り出す、人の意見を聞かない…等、トラブルを招く人と仕事をする場面もあると思います。新しい職場に行ってリセットしたい気持ちもわかりますが、転職先の人がみんな良い人だという保証もありません。
気難しい人とでも、少なくとも仕事上は上手くコミュニケーションが取れるように人間観察力を養えれば、転職後の人間関係にも活かせるでしょう。
3.仕事が面白くないー面白さを見つける工夫
面白いと思える仕事ができている人は幸せです。大多数の労働者は生活の為に働いているというのが実情でしょうから。
最近はFIREと言われる早期リタイアが話題になりますが、仕事が楽しいという人が多ければここまで盛り上がらなかったでしょう。
やりたいことが明確に決まっているならすぐに行動するべきだと思います。しかし、今の仕事が面白くないというだけなら、自分で面白さを探す工夫をしたり、スキルを上げて仕事が上手くできた時の面白さを味わってからの転職でも遅くないと思います。
やっぱり転職しようかな…
悩んだり、工夫してみたり、今の職場でできることはしてみた。その結果、

それでもやっぱり仕事が辛い…
新しい環境でチャレンジしてみたい…
そんな風に思ったときは、転職のための準備をしましょう。
焦って何の準備もせずに辞めてしまうと、タイミングが悪かったりして思ったように転職活動が進まないこともあります。
初めて転職しようとするときは、慣れ親しんだ環境を変えたくなくて、不安の方が大きくなるかもしれません。そんな時には、少しでも前向きな転職ができるように考えをまとめましょう。
準備を整えて転職の不安を軽減する

1.なぜ転職がしたいのかを明確にする
仕事をしていると、辛いことや理不尽なことを多少なりとも経験すると思います。
それが自分の経験や力になると思える内は良いのですが、あまりにも降り積もってくると、もっと良い環境があるのではないかと考えるのは自然なことでしょう。
転職の理由は面接でも必ず聞かれる質問です。自分を納得させるためにも、採用担当者に上手に伝えるためにも、自分が何に価値を置き、何が不満なのか、一度書き出してみるといいかもしれません。
例えば
・給与が低い ・上司とそりが合わない ・労働条件が悪い ……等
それから、書き出した不満が、現職で本当に解消できないか考えてみましょう。
・給与が低い →給与交渉の余地がないか、資格取得などで上昇を目指せないか …等 ・上司とそりが合わない →腹を割って話をしたか、自分の不満を説明できているか …等 ・労働条件が悪い →残業が多いなら、増員や外注などの要求を通せないか …等
面接の際にあからさまに労働条件が良いから選びましたとは言えませんが、自分の価値観がしっかり定まっていれば、転職先を選ぶ指標にもなります。そこは明確にしておきたいところです。
給与や労働条件について掛け合ったり、苦手な上司と話をしたりすることはストレスですし、できるだけ避けている人もいるかもしれません。
しかし、それが理由で転職を考える程であれば、現職での環境改善に挑戦してみるのもひとつの手だと思います。交渉力やコミュニケーション能力は鍛えておいて損はないですし、転職の際の面接にも活かせます。
そんなことを言っても、「それができないから転職したいんだ!」という意見が多数ですよね。
転職の意思が変わらなければ、具体的に行動していきましょう。
2.自分の市場価値を把握する
転職市場では、自分という商品を適正価格で買ってくれる相手を見つけなければなりません。
仕事が忙しく、働きながら転職活動をすることが難しいという人も、仕事を辞める前に自分の市場価格がどのくらいかは把握しておきたいものです。勢いで辞めて失敗しないように、事前に情報を仕入れましょう。
- ハローワークで自分の能力に対する求人を検索する
- 求人サイトに登録し、どのくらいのオファーがあるか確認する
- 転職エージェントに相談する
年齢、職種、取得資格等、自分の現在の能力に対して求人数はどれだけあるでしょうか。業界や職種を絞ってしまうと意外と少なかったり、逆に選ぶほど多いこともあるかもしれません。
求人数が少ない場合は、業種によっては転職の時期から外れている可能性もあります。
転職のタイミングを逃さないためにも事前の情報収集は重要です。
また、転職経験が少なかったり、自分の経験を活かしきれる求人がないと感じる場合は、転職エージェントに相談することも検討してみるといいかもしれません。
他人からは自分が気づかなかった評価を受けることもあり、転職活動の幅を広げることに繋がります。
3.現状維持で生じるリスクを考える

転職を不安に感じる人は、仕事を辞めることや新しい職場にリスクを感じているでしょう。
それは、今の職場にいることに対するリスクと比べるとどうでしょうか。
例えば、「仕事にやりがいがないのが不満だが、人間関係が良い」という場合を考えてみましょう。
価値観は人それぞれですが、良好な人間関係が重要だと感じる人の場合、一見して良い職場のように思えます。しかし、5年、10年先も同じ環境でしょうか。
転勤や転職で人員配置は変わるかもしれませんし、苦手な人が上司になるかもしれません。
その時になって転職のチャンスを逃したと思わないように、行動した場合としなかった場合双方のリスクを比べて考えておくと良いでしょう。
もしも今の人間関係を優先して転職しなかったとしても、考えて出した結果の上であれば、後になって悔やむことは少なくなると思います。
人生は何が起こるか分かりません。
良かれと思ってしたことが裏目に出ることもあります。
だから、今現在自分が最善だと思う選択をし続けていくしかないのです。
転職することが当たり前の世の中に

終身雇用制度が崩壊しかけている今、転職に対するネガティブなイメージは払拭されてきています。
今はまだ、終身雇用をなんとか維持しようとする既存層の方が、ジョブ型雇用を推進する新規層より多いかもしれません。
しかし、これからは
- スキルアップのために転職する
- より条件の良い職場に転職する
という選択が当たり前になり、転職を選択しないことがリスクになる世の中になっていきそうです。
もちろん、今の職場に不満がなければそれは貴重なことですから、無理に転職する必要はないと思います。
ただ、社会の変化のスピードが加速している今、現状維持にもエネルギーが必要であり、変化の波に乗れる人の方が強くなれる可能性があります。
いつでも転職ができる状態でいられることは強みになるでしょう。



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